鼻歌まじりのレッスン

先生業もがんばっているアーティスト・鳥飼規世(とりがいのりよ)です。
生徒さんの絵が生き生きしてくるのはとても嬉しいです。

デコルコマニーで表現した下地

次に参加するグループ展「ファンタジーアート展」の作品下地として、”デカルコマニー”という手法でベッターーーン!と絵の具を塗ったものをFacebookに投稿しました。(上の画像はその一部)

デコルコマニーって?

検索してみますとほとんど紙の片方に絵の具を置いておいて、半分に折ってベターン!と片方に転写する図が出てきます。よく心理テストで使うロールシャッハ・テストの図みたいですね。別に左右対称に転写したものだけじゃなくて、紙やらキャンバス、まぁ何でもいいんですが、絵の具を塗って絵の具がかわかないうちに別の紙などを上に置いて押しつけます。そうすると偶発的につぶれたり混ざり合ったなんともいえない風合いの画面が出来上がります。ーー私はチューブから直接しぼって絵の具を適当に置いておきます。色は頭の中で計画済みです。

このまま作品にする人もいれば、私は上から色を重ねたり、出来た画面から連想するものを描き込んでいきます。

「やってみたいです!」

その段階でFacebookに載せたところ、たくさん反応をいただきました。
そして鳥飼教室の生徒さんが「おもしろそう、やってみたいです!」とコメントくれたので、「簡単だからやってみましょう!」となりました。

そして昨日作った作品。

 

時間が来てしまったので、まだ途中段階ですが、デカルコマニーを施したあと何層にも色を塗ってあります。

最近アクリル絵の具を使い始めた生徒さん。最近はナイフでざっくり色を載せることにはまってましたが、今回はせっかくだから、デコルコマニーを生かす描き方で空間を表現してみましょう!と、提案してみました。もともと色彩感覚がいいので、ちょっとコツを伝授したら上のような作品が生まれました。

今回の提案は、アクリル絵の具を水で薄くといて透明感を生かすこと。面積をある程度考えて、いつもおそるおそる小さく塗っているところから抜け出してみましょう!…です。

気がつくと楽しそうに鼻歌まじりで筆を動かしていました。大成功!鼻歌が出るなんて、本人どれだけ楽しんで描いているんでしょう!? 数ヶ月前まで、絵を怖くて描けませんと言っていた人とは思えません。


いつも書いておりますが、絵を描くことは怖くありません。上手に描けないとか考える必要はありません。絵が上手いか下手かなんて他人の価値基準です。向上心、そして楽しむ心があれば、枚数かさねれば「上手か下手か」で言えば、必ず上手になります。
しかし何よりも大事なのは、絵を描くのを楽しむことです。

絵に興味があるけど、描いてみたいけど…と迷っている方。見学オッケーですので、第1第2第4木曜日、ふらりアトリエ絵夢にお越しくださいね。

教室についての案内はこちらです。>>SCHOOL

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